カフェやお寺があなたのサードプレイスオフィスに!anyplaceの営業担当『鈴木 侑』さん
作業中のデスクトップには世界のどこかの絶景。そこからふと顔を上げると、それ以上の風光明媚な景色が広がっていて…働くサイクルをそのままに、働く場所をさまざまな場所にシフトできる方法があったら使ってみたいと思いませんか?仕事はしっかり、でも空いた時間でその土地の魅力に触れる人生を豊かにするいいとこ取りの選択肢。今回は、そんな働き方を実現する『anyplace』の営業担当として活躍するキャップクラウド株式会社の『鈴木 侑』さんにインタビュー。鈴木さんが富士吉田市に結ばれるまでや営業担当をされている『anyplace』、さらには富士吉田市の未来像などを聞きました!
anyplaceパスポート
https://anyplace.jp/anyplace-passport/
キャップクラウド株式会社
▼鈴木侑さんのご経歴やご活動について
今回のインタビューに答えてくださった鈴木 侑(すずき ゆう)さん
本日はよろしくお願いします!
こちらこそよろしくおねがいします。
鈴木さんのご経歴や富士吉田市とのご縁について教えてください
僕は生まれは東京で、神奈川県の横浜で育ちました。仕事で大阪に住んでいたこともありますが30年以上は横浜ですね。仕事では10年以上、IT広告業界にいて主に営業やマーケティングの分野で働いてきました。最初は株式会社リクルートでホットペッパーグルメの営業をやっていて、ここに来る直前の3年ぐらいはグリー株式会社でスマホゲームの新規メディア事業部で働いていました。他にも『アウモ』というお出かけのメディアで、20人ほどの立ち上げ当初から参加し、2年で200人、年商10億までみんなで持っていった経験もあります。一気に事業が拡大する2年間をそのチームの中で感じることができたのは貴重な経験です。
とはいえ、そこにずっといたいともあまり思いませんでした。僕は新しい刺激が自分を伸ばすと思っているので、出世や給料というよりは、新しいことに取り組むこと自体に価値を感じます。そこに子供や家族の軸も入ってくるので、一カ所にとどまらず、その時の状況に応じて、仕事や住む場所なども変わってきました。長く横浜にいましたが、あまりにも保育園の競争率が高くて、同じくらいの規模感で、もっと子供を育てやすいという切り口で大阪で働くことにしました。結局は大阪の中でも若いファミリーが多いところに移ってしまって、そこでも苦労したのですが。それが2020年の1月ごろで、ダイヤモンドプリンセス号でコロナがで始めた時期です。
遠くへ引っ越されてすぐにコロナとは…大変でしたね
当時、お出かけに関するメディアを作る仕事をしていました。例えば大阪梅田や居酒屋とかで調べると、梅田でおすすめの居酒屋10選みたいなところでGoogle検索のトップの方に持っていくとか。そこに掲載しましょう、書きましょうっていう営業をしていたんですが、コロナがあっという間に広がって、政府が外出自粛を呼びかけたことで、あっという間に事業縮小を余儀なくされました。それでもメディアの内容をオンラインで買うことができるお土産系に舵を切ったりと奮闘していましたが、コロナ禍が数年間続くであろう予想に別の業界に目を向けるべきだと考えました。
コロナが感染拡大し始めた当初は、それが何なのか検討もついていない状況で、だからこそリモートワークがにわかに普及しました。いわゆるSaas(Software as a Service:クラウドを介してソフトウェアを利用するサービス、ZOOMなど)の業界が伸びるだろうと考えました。業界がこれから伸びていくだろうことはもちろんですが、そういったIT系の企業ではいち早くテレワークを導入しているだろうし、これまでのように帰ってきたら子供はすでに寝ているみたいな生活から、自分自身が働き方改革をしなければならないと思っていたんです。そんな切り口でいろいろな会社を探していたところ、キャップクラウド株式会社を見つけ、現在に至ります。念願の地方移住も叶える形で、富士吉田市に家族で移住してきたというのがこの街とのご縁です。
鈴木さんが営業担当しているanyplaceについて
念願の地方移住を叶え、お子さんと過ごす時間も増えたといいます
anyplaceについて教えてもらえますか?
『anyplace』は誰がいつどこで働いているかがカンタンにわかる、位置情報と時間を打刻するシステムです。Beacon端末と呼ばれる近距離通信のアイテムを、例えば飲食店やホテルなどワークスペースとしても利用できる場所に置けば、利用者の方がいろいろな場所で仕事ができるようになります。法人の目から見れば、自社の社員がいつどこで働いているかの担保になりますし、社員への福利厚生としても喜ばれる仕組みです。この『anyplace』をプラットフォームとして、全国で提携する施設をサードプレイスオフィスとして利用できるのが『anyplaceパスポート』というサービスです。
利用者は、一ヶ月33,000円のサブスクで、全国で250箇所以上(記事公開時点)の提携施設がワークプレイスとして利用できるようになります。このサービスはは地方や郊外での提携も多く、本当にパソコンのデスクトップから顔を上げたら、そのデスクトップに使われるような綺麗な景色が広がっているような場所で仕事ができるようになるというのも魅力のひとつです。利用時間等に制限等はなく、がっつりワーケーションを楽しみたい方にもおすすめのプランです。
この利用体系以外にも、新しく従量プランも加わりました。利用する時間が1,2時間と短ければこちらの方がお得です。15分で110円、1時間使っても440円とコーヒー一杯の値段で、全国のさまざまな場所をサードプレイスオフィスにすることができます。出張先での短時間での利用や、時間を短く区切って気分を変えながら働きたい方におすすめのプランです。
鈴木さんが移住した富士吉田市の新倉山からの眺望
『anyplace』は設置する施設にもメリットはありますか?
ひとつは新しい顧客層の創出です。ほとんどの施設や店舗は、外部の人が働くようには作られていません。逆にいえばそういった人たちの多くはこれまでお店に来なかった顧客層だともいえます。たまに来て1,2時間で作業を終える人や週に数回、がっつり仕事をしたい人まで、さまざまな属性の人がその施設を訪れてくれることになります。また、このBeacon端末の設置に費用はかからず、利用者が『anyplace』に支払うお金の一部は、その設置施設に還元される仕組みです。
さらに、さまざまな施設の属性によって、例えば飲食店なら「1ドリンク制」というようなルールを決めて、利用してもらうこともできます。なので、稼働率の低い時間帯をanyplaceが利用できるように設定して、混み合う時間は通常のお客さんでマネタイズするという無駄が発生しにくい運営形態を作ることができます。anyplaceの利用者さんの中には、そのお店のサービスや商品のファンになって、今度はお客さんとしてお店に通う機会に繋がっていくこともあると思います。
『まるサテ』がここからさらに進んでいくと、富士吉田市がどのように変わっていくとお考えですか?
インタビューに答えてくださる鈴木さん
本当に決まった場所にとらわれずに、午前中は富士山を見ながら働いて、ランチは地元のグルメを楽しんで、午後は湖を見ながら気分を変えて作業する。『まるサテ』が進んでいけば、そんな状況が街のあちこちで生まれてくるでしょうね。ワーケーションという言葉を聞くと、多くの方が8割がバケーションというイメージを持つかもしれませんが、我々の思うワーケーションは規定の時間をしっかり働いて、それ以外の時間や休日を楽しんでもらう『日常型ワーケーション』を推奨しています。
だからこそ、仕事が終わったその足で風光明媚な景色を見に行けたり、逆に朝早く起きて富士山が見える湖のほとりをランニングしたりといった、これまでなかった日常の楽しみ方が増えていくと思います。そして、それを楽しんだ利用者さんの中には、本当にこの地域を好きになってくれて、移住してくれるような方が増えてくれれば嬉しいですね。
鈴木侑さんからのメッセージ
ぜひ一度富士吉田市に来てみてほしいです。富士急ハイランドや河口湖、山中湖に来たことがあるよって方は多いんですけど、富士吉田市街を歩いたよって方はあまり多くないような気がします。気軽なワーケーションでも二拠点居住でも、今まさに『まるサテ』が進む富士吉田市を、他の地域の方達がどんな風に使ってくれるのか楽しみにしてるので、まずは気軽に遊びに来て、この街の魅力を知ってもらえたらと思います。
anyplaceパスポート
https://anyplace.jp/anyplace-passport/
キャップクラウド株式会社
◯「富士吉田市まるごとサテライトオフィス」とは
「富士吉田市まるごとサテライトオフィス(略:まるサテ)」は山梨県富士吉田市全体を使って、様々な事業者が富士吉田市内に自分のサテライトオフィス(企業または団体の本拠地点から離れた場所に設置されたオフィス)を手軽に持つことができる取り組みです。
(詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000093585.html)
◯富士吉田市まるごとサテライトオフィスでは取材に応じてくださる方を募集しております。
「地域活性や街づくりに興味がある!」
「今こんな活動をして街を盛り上げている」
「頑張っている人がいるので記事で紹介してほしい」
「面白い構想があるのでこんな方と繋がりたい」などなど。
ひとつでも当てはまったら是非ドットワークPlusにいらしてください!
記事執筆/宮下 高明